
インテリアコーディネートの中で「照明」は大きなポイントになります。
照明の提案は、多くのプロが難しいと感じているところです。
今回は、照明を選ぶ上でどのような点がポイントになるのかを分かりやすくご説明したいと思います。
目次
照明の提案が難しい理由
照明の提案が難しいのは、人が空間の明るさを感じるのは照度だけではないということが理由の一つです。
また、内装材の色、天井の高さ、家具の素材や色など、さまざまな要因が照明選びに影響を与えることも提案が難しい理由の一つです。
明るさの感じ方
人によって明るさの感じ方は違います。
例えば、明るさを落とした場合、一般的には落ち着いた空間だと感じる人が多くいます。
逆に明るさを増した場合、開放的な空間だと感じる人が多くいます。
しかし、どのくらいの明るさだと「落ち着いた空間」又は「開放的な空間」と感じるかは人それぞれです。
そのため、床面照度や水平面照度だけを目安に照明を提案することは難しいのです。
内装材の色の影響

同じ照明であっても、内装材の色によって「明るさ感」が変わります。
これは反射率によるものです。
内装色の白と黒を比較した場合、反射率は約16倍の差があります。(白色の内装材の反射率が約80%に対して、黒色の内装材の反射率は約5%)
このように、内装材の色によっては、同じ照明であっても印象が大きく異なります。
天井の高さ
同じ照明であっても、天井の高さによって照度が変わります。
一般的に、天井の高さが2倍になると照度は1/4になると言われています。
光のあたる物
先ほどご説明した内装材と同じように、家具などのインテリアの色によっても、明るさの感じ方が変わってきます。
照明器具の選び方
「照明の提案が難しい理由」でご説明しましたように、一人一人の明るさの感じ方の違いに加えて、内装材の色、天井の高さ、家具の素材や色など、さまざまな要因が照明選びに影響を与えます。
つまり、照明単体で考えるのではなく、天井の高さなどの部屋の構造、壁や家具の色のように部屋全体と調和するように照明を選ぶことが重要になります。
それでは、以上のポイントをふまえて、どのように照明器具を選んでいくのかをご説明したいと思います。
照明器具を設置する場所

どんな目的のスペースに設置するかで、照明の選び方は変わってきます。
例えば、ダイニングの場合、テーブルの上を照らしたいと思われるかもしれまません。
また、リビングの場合はお部屋全体を明るくしたいと思われるかもしれません。
その他、キッチン、子ども部屋、寝室、トイレなど部屋ごとに過ごし方や使い方が異なります。
このように、部屋での過ごし方や使い方に応じて照明を選ぶ必要があります。
照明器具のデザイン
照明器具には、天井に取り付けるタイプのシーリングライト、空気を循環させるシーリングファン、天井から吊り下げたペンダントライト、天井に埋め込まれたダウンライト、装飾性の高い照明器具であるシャンデリアなど、さまざまなデザインの照明器具があります。
その他に、スタンドライトやクリップライトのような補助照明もあります。
照明器具を設置するスペースの用途や内装材、インテリアの色やデザインに合わせて、どのような照明器具が良いかを選ぶことが重要になります。
光の種類
一般的にランプには白熱灯、蛍光灯、LEDといった種類があります。
また、それらのランプの色には「昼光色」「昼白色」「白色」「温白色」「電球色」と言われるそれぞれ違った色の光があります。
これも照明器具を設置するスペースの用途や内装材、インテリアの色やデザインに合わせて、どのような光の照明器具が良いかを選ぶことが重要になります。
日本で好まれている照明
灯りによって、ほどよく陰影のある住まいはとても素敵です。
照明だけで、部屋が広く見え、部屋の雰囲気も変わります。
ただ、まだまだ日本では、陰影のない均一な照明が好まれています。
「陰影のない均一な照明」とは、言い換えれば「のっぺりした照明」です。
部屋の奥行き感が出ず、つまらないと感じる人もいるかもしれません。
これを変革できれば日本のインテリアはグッと良くなるに違いないと思います。
つまり、ここが日本のインテリアの「これからの伸びしろ」の一つだと思います。
照明器具のインテリアコーディネート事例
それでは、当社のインテリアコーディネートの事例をご紹介したいと思います。
「照明の提案が難しい理由」でご説明しましたように、内装材の色や天井の高さによって、同じ照明器具でも明るさの印象が大きく変わってきます。
そのため、照明だけではなく内装など全体をコーディネートすることで、統一感のある空間にすることができます。
こちらの事例は、吹き抜けのリビングに吊られていたシャンデリアの交換をきっかけに「この機会に全体的なインテリアリフォームを」と考えられて、当社にご依頼いただいた事例です。
主なご要望は「シャンデリアの交換」と「住戸全体をモノトーンに整えていきたい」という2点でした。
こちらのコーディネートでは、シャンデリアの交換と、リビングは一部の壁紙、床、ラグ、照明、エアコン、襖やドアなどを変更しました。
リビングの床はダークブラウンのフローリングから白タイルに変更しました。
タイルは斜めに貼り、黒い目地を入れてゴージャス感を加えています。
この事例は「【大阪市城東区】賃貸マンションのコーディネート事例」のページで詳しくご説明していますのでご参照下さい。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
照明を選ぶにもたくさんのポイントがあることをご理解いただけたかと思います。
上手に照明を使うことで、部屋を広く見せることもできます。
間取りや家具を変えなくても、照明だけで部屋の雰囲気を変えることもできます。
だから照明の提案は難しいけれども、大事なのです。
「照明器具選びのポイントは?」で言えることは、器具の見た目のデザインから入るのではなく、どのような光がどのように出るのか、「美しい光」「人にとって快適な光」を出す器具なのかどうかを見る、ということです。
そして、「その結果として、器具の形も美しくなっている」というものを選ぶと良い、ということを是非覚えておいてください。
照明選びで悩まれている方は、是非一度当社にご相談下さい。